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2014年2月15日(土)

核兵器影響 国際会議が開幕

非人道性に焦点

メキシコ 140超す政府代表・NGOなど

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 【ヌエボバジャルタ=島田峰隆】メキシコ政府主催の「第2回核兵器の人道上の影響に関する国際会議」が13日、同国西部ヌエボバジャルタで開幕しました。140を超える国の政府代表、国際機関、研究者、非政府組織(NGO)などが参加し、核兵器の使用や実験が人体、環境、経済などに及ぼす影響について議論します。14日までの日程です。


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(写真)13日、メキシコ西部ヌエボバジャルタで始まった「第2回核兵器の人道上の影響に関する国際会議」(島田峰隆撮影)

 メキシコのミード外相は開幕式で、現在も世界に1万7千発の核兵器があり、近代化に膨大な予算が使われていることを批判。「核兵器の存在を正当化する者がいるが、世界の安全保障が、世界そのものを破壊してしまう脅威に依存してはいけない。本当の安全保障はその逆だ。核兵器は禁止、廃絶されなければならない」と指摘しました。

 赤十字国際委員会(ICRC)のクリスティン・ベアリー副総裁は、核兵器が使用直後だけでなく長期にわたって人体をむしばむことを強調。非人道性に焦点を当てた議論が強まっていることを歓迎し、「この会議は重要な役割を持っている。人道的影響についての議論こそが各国政府を世界から核兵器を全廃しなければならないという結論に導くことができる」と述べました。

 研究者やNGO、国連機関の代表者が、核兵器の使用が世界経済や健康に与える影響について発表しました。限定的な地域であってもいったん核兵器が使用されれば、地球規模の気候変動が起き、飢餓、健康被害が広がることや、世界の核実験場の周辺では実際に深刻な健康被害や経済停滞が起きていることなどが報告されました。

 会議に参加している核保有国はインドとパキスタンだけです。

 オーストリア外務省は13日、第3回国際会議を年内に同国が主催すると発表しました。第1回会議は昨年3月にノルウェーの首都オスロで開かれました。


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