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2014年2月15日(土)

いまこそ大阪都ストップ 維新政治打破への一大共同を

橋下「出直し市長選」 党大阪府委が声明

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 橋下徹大阪市長の辞職・「出直し市長選」(3月9日告示、23日投票)に対する立場を明らかにするため、日本共産党大阪府委員会は14日、市役所で記者会見し、「いまこそ大阪都ストップ・維新政治打破への一大共同を」と題する声明を山口勝利委員長が発表しました。

 声明では、今回の「出直し市長選」には大義も道理もないと反対する立場を改めて強調。「大阪都ストップ・維新政治打破」へ幅広い勢力との共同候補擁立を追求しつつも、共同候補擁立が実現しない場合は、共同を大切にする見地から「独自候補擁立」はせず、橋下氏と「維新の会」に痛打を浴びせるたたかいへ市民とともに力を尽くすと表明しています。

 橋下氏は、大阪市を解体する「大阪都」構想を進めるための選挙としていますが、民意とかけ離れた「都」構想は既に破綻しており、断念すべきだと強調。再選されれば、反対派を関連の協議会から外すといった発言は選挙を「独裁の道具」に仕立てるものであり、「出直し選」を行う橋下氏の理屈の中には市民の暮らしを守る視点は一切ないと批判しています。

 その上で、橋下市長の暴走を追い詰めてきたのは「維新政治」を許さない府民・市民の共同の力だと強調。今回の「選挙」の形がどうなろうと、幅広い共同を発展させ、手厳しい打撃を与えようと呼びかけています。

 会見には府委員会の柳利昭副委員長と党市議団の北山良三団長、山中智子幹事長、「大阪市をよくする会」の福井朗事務局長が同席。山口氏は、党としても声明の立場で「出直し選」の道理のなさや「都」構想の問題点を知らせる宣伝や対話を大いに繰り広げていくと表明しました。


いまこそ「大阪都」ストップ・維新政治打破への一大共同を

橋下市長の「出直し市長選挙」にたいする日本共産党の立場

 14日、発表した日本共産党大阪府委員会の声明(要旨)は次の通りです。

 橋下徹大阪市長の「出直し市長選」には何の大義も道理もありません。党府委員会は、「出直し市長選」に反対します。この立場から「大阪都ストップ・維新政治打破」へ幅広い勢力との共同候補の擁立を追求します。

 共同候補擁立が実現しない場合は「維新政治打破」を求める共同を大切にする見地から「独自候補擁立」という立場はとらず、橋下「維新の会」に痛打を浴びせるたたかいへ力を尽くすものです。

 「出直し市長選」のでたらめさは、橋下市長みずからの言明を通しても鮮明です。

民意とかけ離れた「大阪都」構想―きっぱり断念せよ

 (1)「都」構想議論をすすめるための「出直し市長選」は民意とかけ離れたものです。

 1月の「法定協議会」で彼の提案が「維新」以外のすべての会派に反対、否決されたことに端を発したものでした。自分の思惑が通じないとみるや、「法定協議会」の議論を無理やり閉じたのは橋下市長らの側です。

「選挙」を「独裁の道具」に仕立てる橋下市長の手法

 (2)橋下市長が「出直し市長選」によって、議会も反対勢力も押しつぶそうというあまりにも乱暴な手法に、市民の大きな怒りが呼び起こされています。

 「再選されても議会が動かなければ再々選挙にでる」などと「選挙」を「独裁の道具」に仕立てるものにほかなりません。

市民のくらしを守る市長の責任を投げ捨てるもの

 (3)橋下市長の「出直し市長選」論議には、260万市民のくらしを守るという視点は一切ありません。市民生活にかかわる新年度予算案を論議する大事な時期に、税金6億円もムダに遣う「出直し市長選」を強行しようとしているのです。

むきだしの独裁的野望

 自分の政治的思惑を通すため、「民意」の名で反対勢力や議会の抵抗を押しつぶす―市民に敵対する独裁的な野望ではありませんか。

 橋下市長の暴走を一歩一歩追い詰めてきたのは、大阪における「維新政治ノー」を掲げた共同の力でした。

 堺市長選で竹山修身市長が「維新」候補に圧勝した原動力は、立場の違い、政党の垣根をこえて結集した「オール堺市民」の力でした。岸和田市長選でもこの力が発揮されました。

 大阪市議会でも、くらし切り捨てと市民病院つぶし、「なんでも民営化」方針、市職員への「思想調査」に対し、民主団体や連合町会からも市民的な反撃が展開されてきました。

 日本共産党は、「大阪都ストップ・維新政治打破」の一点で一致するすべての政党、団体、個人と立場の違い、これまでの経緯をのりこえて話し合い、共同の発展と勝利へ全力をつくす決意です。


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