2014年2月12日(水)
「極端な国家主義」批判
「建国記念の日」反対集会開く
安倍政権の「戦争する国」づくりを許さず、「建国記念の日」に反対する集会が11日、東京都内で開かれ、約230人が参加しました。
主催は歴史研究団体や東京都教職員組合などからなる「『建国記念の日』に反対し思想・信教の自由を守る連絡会」です。
歴史学研究会の久保亨信州大学教授のあいさつの後、中嶋哲彦名古屋大学教授が講演。安倍政権を「極端な国家主義と国際的に容認しがたい歴史修正主義に立脚している」と指摘。自民党の改憲草案をとりあげ、教育を「国民を統治するための手段」と考えていると批判しました。
つづいて講演した篠原義仁自由法曹団団長は、憲法をめぐる情勢について、「集団的自衛権行使のための解釈改憲に加えて、国家安全基本法制定による立法改憲に注意を向ける必要がある」と述べました。
歴史科学協議会の本庄十喜(とき)さんが、「YOSHIMI裁判いっしょにアクション」の立ち上げについて特別報告。中央大学の吉見義明教授が日本維新の会の桜内文城衆院議員を名誉毀損(きそん)で訴えた裁判を支援する行動で、「家永教科書裁判のように支援の輪を広げよう」と訴えました。
「建国記念の日」 戦前の「紀元節」を復活させたもの。明治政府は神話にもとづき、この日を初代天皇「神武」が即位した日とし、天皇中心主義と軍国主義、侵略戦争推進に利用しました。歴史的には何の根拠もありません。1966年に自民党政府が国民の反対を押し切って「建国記念の日」として復活させました。