「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年2月11日(火)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 都知事選の最中に見たニュースでした。いま、コンビニの万引きの多くが高齢者だと。張り込んだ3日間で7人がつかまり、すべて70代。年金暮らしの生活苦が原因と報じていました▼一昨年、東京都内であった万引きで65歳以上の摘発者数が初めて少年を上回りました。万引きの件数は減少傾向にあるのに高齢者のそれは年々増加。警視庁の調べによると、この十数年の間に人数は10倍、全体に占める割合は4倍に増えています▼犯罪とはいえ、手にとったおにぎりやパンをみると、身につまされます。年金は削られる一方で、生活に欠かせないものは値上げしていく。仕事はなく、寒空に頼るすべもない。冷たい政治の現実があります▼都知事選が終わりました。大雪の影響もあって過去3番目の低投票率。各種の出口調査では、都民が福祉や医療を最も重視したことがわかります。景気や雇用がつづき、今度の争点が原発問題だけではなかったと、改めて裏付けました▼ある調査では次点となった宇都宮健児さんに投票した有権者の最も多くが「医療や福祉」を重視していました。福祉を削り大型開発に税金を注いできた都政。その転換を正面から訴えた宇都宮さんへの支持は日に日にひろがっていきました▼難しい条件のなか、前回の得票や元首相コンビの票を上回り、20%をこえる得票率で大健闘した宇都宮さんと、それを支えた人びとの奮闘。「私たちが掲げた政策、運動をつづけていきたい」。明日への希望をつくったたたかいでした。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって