2014年2月8日(土)
ロンドン地下鉄スト
人員削減に抗議
【パリ=浅田信幸】ロンドンの地下鉄で4日夜から6日夜まで人員削減に抗議する労働者の48時間ストが行われました。労組の発表によるとスト参加率は最高時で70%に達し、市内中央部を通過する路線では何カ所かの駅が閉鎖されました。
ロンドン市当局は、切符販売の全面的機械化で窓口を廃止し、950人の人員を削減する地下鉄近代化計画を打ち出しています。これにより年5000万ポンド(約83億円)の節約になるといいます。
鉄道・海上・運輸労組(RMT)の指導者ボブ・クロウ氏は「仕事とサービスと安全の切り捨て」になると近代化計画を批判しました。
地下鉄経営者側と労組は7日にも交渉を再開しますが、労組側は来週、改めて48時間ストを予定し、計画の見直しを迫っています。
世界で最初に施設されたロンドン地下鉄は151年の歴史を持ち、現在では毎日300万人を超える利用客があります。