2014年2月8日(土)
オスプレイ 参加中止
日米共同防災訓練 「天候不良」理由に
初の日米共同統合防災訓練が7日、中国・四国・九州の4県にまたがって実施されましたが、米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイとCH53ヘリの各1機(いずれも沖縄・普天間基地所属)は天候不良を理由に参加を中止しました。
訓練は陸海空の3自衛隊と米軍が実施する初めての実動防災訓練となる予定でしたが、米軍機2機の参加中止で自衛隊単独の防災訓練に変更。南海トラフ地震の被害想定の下、約450人の自衛隊員が参加しました。
オスプレイは物資輸送や患者搬送などのため、岩国基地(山口県)、土佐清水分屯基地(高知県)、高知駐屯地(同)、築城基地(福岡県)の3県4地点に飛来する予定でした。米側から現地に中止の連絡があったのは午前9時前後。防衛省はその理由を「天候、視界不良、着氷の可能性から判断された」と説明しました。
オスプレイは昨年10月の日米共同訓練(滋賀県)では、台風接近で地元住民の懸念が高まる中、飛行を強行。一方、今回、想定被災地として訓練の中心となった高知県では朝から雨が降り続いたものの、自衛隊機は一部訓練を中止しながら、飛行は実施されました。また、着氷が予想された岩国基地でも同日夕の時点で積雪が確認されるまでには至らず、岩国市担当者も「この天気でなぜオスプレイが飛べないのかわからない」と首をかしげました。
郷土の軍事化に反対する高知県連絡会の山崎秀一さんは高知駐屯地前の集会で「オスプレイの不参加は防災に軍隊が適切なのか改めて問うものだ」と指摘しました。