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2014年2月2日(日)

きょうの潮流

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 米国の核兵器運用にかかわる部隊で、不祥事が続発しています。軍紀の乱れは異常で、驚くべき事態です▼米国は450発の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を保有しているといわれます。それを管理する3基地の一つが、モンタナ州にあるマルムストロム空軍基地です▼そこでミサイル発射管制要員を、違法薬物所持の疑いで当局が捜査していることが判明したのが1月9日。その後も同基地で、運用の習熟試験中に不正があったことが発覚し、将校34人が職務停止になりました▼問題は、これで終わりませんでした。同30日に米空軍は、不正を行っていたのが実は92人に達していたと発表。この数は、同基地で発射管制を担当する将校の約半分。空軍全体では約5分の1にも及びます▼2007年には、核弾頭を搭載しているとは知らないまま、B52戦略爆撃機が米本土上空を縦断飛行する事件が起き、衝撃を与えました。昨年10月には全ICBM部隊を統括する司令官が解任されています。出張先のロシアで酒を飲み過ぎ、あまりに粗暴な態度を取ったためとか。人類を殺し尽くせる膨大な核兵器を保有する米国。それが、こんなずさんな体制で管理されているとは…▼相次ぐ不祥事に、ヘーゲル国防長官も対策を示すよう指示。ただ核兵器の近代化は進める方針です。費用は10年間だけで2千億ドル(約20兆円)以上ともいわれます。もってのほかです。核兵器と人類は相いれません。一番の対策は一刻も早くこの悪魔の兵器を全廃することです。


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