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2014年1月23日(木)

希望のまちに 東京都知事選 <下>

カネ・利権から決別

宇都宮氏 前知事の疑惑徹底解明

細川氏 裏金疑惑で辞任 舛添氏 解明に触れず

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(写真)集会参加者と握手する宇都宮けんじ候補=8日、東京都豊島区

 東京都知事選は23日告示(2月9日投票)されます。今回の都知事選は、徳洲会からの5000万円裏献金疑惑で猪瀬直樹氏が辞職に追い込まれたことが発端です。知事選は、清潔な都政に刷新し、都民第一の都政を実現できるかどうかが、鋭く問われています。

清潔都政へ転換

 立候補者のなかで、前知事の裏献金疑惑の徹底解明、清潔な都政への転換を主張しているのは、日本弁護士連合会前会長の宇都宮けんじ氏=日本共産党などが推薦=だけです。

 宇都宮氏は裏献金疑惑について、「徹底的に究明し、カネと利権の東京から訣別する」と特別政策で掲げ、「都は9億円ちかくも徳洲会に補助金を出していた。徹底的に解明しなければクリーンな都政が築けない」と主張しています。“東京電力病院の売却問題で徳洲会に便宜をはかったのではないか”などの疑惑の真相究明に全力を尽くすとしています。

 宇都宮氏はまた、都議会が真相解明のために設置を予定していた調査特別委員会(百条委員会)を、自民、公明、民主などが撤回を決めたことを「幕引きは許されない」と批判。「都知事になったら都議会に百条委員会の再開を申し入れる」と訴えています。

 一方、細川護熙氏は「政治改革」を掲げ首相となったものの、結局、東京佐川急便からの1億円「裏金疑惑」で説明不能となり辞任した人物です。他にも、高利の預金名目で多額の資金を集め詐欺罪に問われたオレンジ共済組合からの3000万円受領など、「政治とカネ」にまつわる疑惑が浮かんでいます。1億円「裏金」問題で辞任した細川氏が、前都知事の5千万円裏献金疑惑を究明ができるはずはありません。

 舛添要一氏は、立候補会見や18日発表の政策でも疑惑解明について一言もふれませんでした。舛添氏を支援する自民党や公明党などは、前知事の徳洲会裏献金疑惑追及の幕引きを狙っており、真相究明の足場はありません。

 舛添氏が、自民党政権の厚生労働相として、社会保障費を削減し、国民に多大な負担を求めてきた政治姿勢も見過ごせません。立候補会見で「いきいきと働いていける東京」「社会保障充実」と述べましたが、仕事と住居を奪われ「年越し派遣村」に駆け込んだ労働者を“怠け者”呼ばわりしたこともあり、政治が生んだ「社会的弱者」への暴言もくり返しています。

弱者の側に立つ

 この舛添氏の“怠け者”発言に対し、「生活再建を目指し努力している方々への侮辱」と抗議し謝罪を求めたのが、派遣村名誉村長の宇都宮氏です。宇都宮氏は、サラ金やヤミ金被害者救済にあたり、反貧困ネットワーク代表を務めるなど一貫して庶民の側に立ち、憲法と人権を守るためにたたかってきました。細川氏が3000万円を受け取ったオレンジ共済による詐欺事件の被害者弁護団長も務め、事件に関与した国会議員の歳費を差し押さえ被害者救済にあてるなど、利権とは無縁の正義の弁護士です。

 宇都宮氏は演説で、政治がカネで歪められたことを批判し、「都知事選は、都政に民主主義を取り戻すたたかいです。絶対に勝ち抜かなければいけません」と訴えています。 (前野哲朗)

 (おわり)


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