2014年1月20日(月)
被害者全員救済を
不知火患者会が決起集会
熊本
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水俣病問題の国の幕引きは許さないと「ノーモア・ミナマタ第2次訴訟」を進めている「水俣病不知火(しらぬい)患者会」は19日、熊本県津奈木町で新春決起集会を開き、原告・弁護団、支援者ら250人が被害者全員救済を勝ち取る決意を固め合いました。
患者会は、2012年7月末の水俣病特別措置法の救済申請打ち切りや居住地・年齢による線引きで被害も異議申し立てさえも認めない国の姿勢を許さないとして裁判をたたかっています。
大石利生会長は「被害者すべての救済が終わるまで、一枚岩の団結でたたかい抜く」と決意をのべました。
園田昭人弁護団長は講演で「裁判で、地域や出生年による切り捨ての不当性を明らかにして正当な補償を勝ち取る」と話しました。
国が水銀汚染はなくなったと決めつけた1970年生まれのため救済を拒否された水俣市の女性(43)は「ここであきらめたら水俣病は終わったことにされてしまう。同じ苦しみを持つ被害者とともにたたかう」と訴えました。
日本共産党の松岡徹県議が連帯あいさつし、「ノーモア・ミナマタ2次訴訟の勝利で全面解決をめざし、ともにたたかおう」と呼びかけました。