2014年1月15日(水)
政権の圧力に屈せず放送を
NHK前で宣伝・申し入れ
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放送を語る会
NHK最高意思決定機関の経営委員に安倍首相と近い人物が選ばれたことに市民団体が行動を起こしています。「放送を語る会」は14日朝、東京・渋谷区のNHK放送センター前で宣伝、「放送の自主・自立の危機に際してNHKで働くみなさんに訴えます」と題するリーフレットを配布しました。またNHK会長と日本放送労働組合(日放労)に放送の自主・中立を守るよう申し入れました。
放送センターの4カ所の出入り口にそれぞれ4、5人ほど並び、リーフレットを配ります。リーフには「政権の圧力に屈せず、…本当に伝えるべき内容を勇気をもって放送してください」とつづられています。胸には「放送の自主・自立を」「政権の干渉・介入許さない」と書いたゼッケン。出勤するNHK職員らの注目を集めました。
同会は、NHK・民放労働者や退職者、視聴者、メディア研究者によって1990年に発足、集会や放送内容の調査、提言をしてきました。放送局前で宣伝するのは初めてです。
小滝一志事務局長は「安倍首相は、かつてNHKに番組改変を迫った当事者です。非常に危機感を持っています。今回は申し入れだけではなく、職員に直接訴えかけたい、と思いました。それだけ異常事態なんです」と語りました。
「放送を語る会」リーフ賛同団体・個人
「放送を語る会」が作製したリーフレット「放送の自主・自立の危機に際して」には、多数の団体・個人が賛同しています。一部を紹介します。
【団体】
▽NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ▽NHK問題大阪連絡会▽NHK問題を考える会(兵庫)▽NHK問題京都連絡会▽NPO法人マスコミ市民フォーラム▽日本ジャーナリスト会議▽マスコミ九条の会
【個人】
▽桂敬一・元東京大学教授▽加藤久晴・元日本テレビプロデューサー▽小林緑・元NHK経営委員▽須藤春夫・法政大学名誉教授▽田島泰彦・上智大学教授▽醍醐聰・東京大学名誉教授▽池田恵理子・元NHKディレクター▽大西誠・元NHKプロデューサー▽桜井均・元NHKプロデューサー▽永田浩三・元NHKプロデューサー