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2014年1月14日(火)

イラク戦時の虐待告発

ICCに 英国高官の捜査要求

人権団体など

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 【パリ=浅田信幸】米英など「有志連合」が2003年に開始したイラク戦争中の英軍による人権侵害について捜査するよう、欧州の人権団体と弁護士グループが国際刑事裁判所(ICC)に告発しました。英BBC放送をはじめ英国のメディアが報じました。

 英バーミンガムに本部を置く公益弁護士会(PIL)とベルリンを本拠とする欧州立憲人権センター(ECCHR)が共同で告発しました。今月10日の告発に当たって発表した報道向け発表は「英軍のイラク駐留中の捕虜に対する系統的な虐待は戦争犯罪に当たる」と主張しています。

 虐待・人権侵害の対象になったイラク人は400人以上にのぼるとし、「広く行われた虐待を知っていたか、知っていたはずであり、それに目をつぶった」として、フーン国防相(当時)ら英国防省の高官に対する捜査を求めています。

 これに対しハーグ英外相は12日、「これらの容疑はいま調査中か、すでにさまざまな方法で決着済み」「知られるようになった虐待がいくつかあったが、謝罪と補償が適切に行われている」と反論しました。

 公益弁護士会の代表格であるシャイナー氏は外相発言について、「戦争犯罪の個々の責任に関するもの。われわれは指令系統の中間にある責任者を追及することに全く関心はない」と述べ、あくまで軍と政府機関の「トップレベル」の人物に対する戦争犯罪の追及が目的であることを強調しました。

 イラク戦争中の捕虜に対する人権侵害では米軍によるアブグレイブ収容所での虐待がよく知られますが、英軍も同様に電気ショックや文化的宗教的侮辱、性的いやがらせ、拷問などを行ったと指摘されています。


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