2014年1月9日(木)
米韓外相会談
歴史問題が和解の妨げ
韓国外相が安倍首相批判
【ワシントン=島田峰隆】ケリー米国務長官は7日、ワシントンで韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相と会談しました。尹外相は会談後の共同記者会見で「歴史問題が北東アジア地域の和解と協力を妨げている」と語り、名指しは避けながら安倍晋三首相の靖国神社参拝を批判しました。
尹外相は「私は誠実な行動が必要だと強調した。ケリー長官と私は北東アジアの緊張を緩和し、平和と協力を促進する努力を強めることで合意した」と述べました。ケリー氏は歴史問題には特に触れませんでした。
両氏は、北朝鮮の非核化へ協力を強めることを確認。尹外相は「北朝鮮の非核化を実質的に前進させるために中国やその他の関係国を緊密に引きつけておくことが重要だ」と強調し、米国をはじめ国際社会と協力を強める姿勢を示しました。
ケリー氏は、朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領の「北朝鮮に対する確固とした原則的な立場」に支持を表明。「米韓両国は北朝鮮の核開発とミサイル計画に反対するという点で固く結束している」「われわれは北朝鮮の核保有を認めない」と述べ、北朝鮮に国際的な義務と約束を果たすよう求めました。