2014年1月7日(火)
脱原発テント
再稼働推進のエネ基本計画
「公聴会開け」と抗議
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東京・霞が関の経済産業省前で市民が座り込みを続ける「脱原発テント」のメンバーらが6日、原発を「基盤となる重要なベース電源」と位置づけ、「再稼働を進める」とした「エネルギー基本計画案」への抗議と記者会見を行いました。
基本計画案をめぐっては、政府は昨年12月6日、計画原案了承(同13日)さえ待たずに、わずか1カ月間のパブリックコメント(意見公募)の募集だけで、閣議決定を狙っています。
意見締め切り日となった同日、経産省前で、参加者らは「公聴会を開け」「パブリックコメントの意見を尊重しろ」などとシュプレヒコールをあげました。テントひろば代表の淵上太郎さんが、抗議声明を読み上げました。
会見では5人が発言。「FoE Japan」の吉田明子さんは、2012年に行われた意見公募と比較しながら「当時、40日間の意見公募が行われ、各地での意見聴取会などを経て『国民の過半が原発ゼロの方向を望んでいる』とまとめた。この国民的議論が安倍政権でいとも簡単に無視された」と、批判しました。
■意見公募
ファクス1回線「つながらない」
資源エネルギー庁は「エネルギー基本計画案」のパブリックコメント(意見公募)を行っていますが、ファクスで応募しようとした人から「番号通りに送ってもつながらない」との声が続出しています。
「つながらない」という声は、2日ごろからあがっており、募集締め切りとなった6日にも「何度かけてもつながらない。他の番号はないのか」などといった問い合わせが赤旗編集局に寄せられました。
担当するエネ庁の長官官房総合政策課によると、「ファクス回線が1回線しかなく、回線が混み合っているため」と説明します。
「回線の1本で十分だったのか」との本紙の取材に担当者は「そうです」とのべ、「3通同時にくるとつながりにくいこともある。100回線あれば問題ないかもしれないが。電子メールと郵便でも意見は受け付けている」と問題がないことを強調しました。
「回線の都合で、送信できずじまいの意見はどうなるのか」との質問には、「届かなかった意見は反映されようがない」とのべました。