2014年1月5日(日)
開始された躍進を政治変える本格的流れに
安倍政権の暴走を包囲する共同を 党旗びらき志位委員長あいさつ
日本共産党は4日、2014年の「党旗びらき」を党本部で行いました。あいさつに立った志位和夫委員長は、「開始された躍進を決して一過性のものに終わらせることなく、日本の政治を変える本格的な流れに発展させるために全力を尽くす」と力強く表明。国民運動と党勢拡大が画期的に前進する「新しい躍進の年にしよう」とよびかけました。(あいさつ)
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志位氏は冒頭、12月としては20年ぶりの前進幅となった「第26回党大会成功・党勢拡大大運動」の取り組みについて報告し、全党と後援会の奮闘に謝意を表しました。党勢の大きな高揚のなかで第26回党大会(15〜18日)の大成功をかちとり、「大運動」目標総達成に挑戦しようと呼びかけました。
続いて、志位氏は都議選・参院選での躍進、秘密保護法をめぐる攻防を振り返りつつ、昨年の政治情勢について「全党の奮闘によって『自共対決時代の本格的な始まり』という新たな情勢を開いた」と特徴づけました。
そのうえで「自民一強」との声もあるが、安倍政権の暴走―秘密保護法、「海外で戦争する国」づくり、靖国参拝、沖縄新基地、原発、アベノミクス―が国民、世界との矛盾を劇的に拡大させていることを解明しました。
集団的自衛権行使をはじめ「海外で戦争する国」づくりへの暴走では、保守を含め「憲法の平和主義を守ろう」という広大な人びとから批判を呼びおこさざるをえないと述べました。「国民の理性と良識を総結集し、今年を『海外で戦争する国』づくりを許さない国民的共同を大きく発展させ、暴走を包囲しよう」と力説しました。
侵略戦争を肯定・美化する立場に自らの身をおく安倍首相の靖国神社参拝問題では、「第2次世界大戦後の国際秩序に対する正面からの挑戦だ。世界全体を敵にまわした」と厳しく批判。「侵略戦争と植民地支配に命がけで反対を貫いた党として、歴史問題での逆流を日本の政治から一掃していく年にするために奮闘する」と表明しました。
県民の総意を踏みつけにし、県民全体を敵にまわした沖縄新基地建設問題では、名護市辺野古の公有水面埋め立て承認にいたらせた安倍政権の責任を厳しく糾弾。19日投票の名護市長選で稲嶺ススム市長の勝利とともに、「『沖縄は屈しない』―県民のこの決意に全国が応えよう」と呼びかけました。
原発問題では直近の世論調査を引き、日本社会を「3・11」以前の“原発依存社会”に引き戻す暴走は多数の国民を敵にまわすことになると指摘しました。「原発ゼロをめざす国民運動を発展させ、圧倒的な国民世論で原発推進勢力を包囲・孤立させる年にしよう」と訴えました。
暮らしの問題では、消費税大増税と社会保障の手当たり次第の切り捨て、大企業と軍拡に税金を注ぐアベノミクスの本性を暴きました。「4月からの増税実施中止」の一点での国民的共同を広げるとともに、消費税に頼らない抜本的対案を示し奮闘する決意を表明しました。
志位氏は「今年は安倍政権の暴走と国民のたたかいが激突する年となります。安倍政権の暴走は国民多数の声、世界の流れに背く逆流です。必ず歴史と国民によって裁かれます。大義は国民のたたかいにあります。ここに深い確信をおいて、新しい年にのぞもう」と訴えました。
秘密法廃止法案を提出へ
日本共産党の志位和夫委員長は4日の「党旗びらき」で、「日本共産党は通常国会に秘密保護法の廃止法案を提出します」と表明しました。
志位氏は、法律家、学者・研究者らあらゆる層の団体や市民が廃案を求めて立ち上がり、強行後も廃止を求めて声を上げ続けていることに言及し、「国民のなかの平和と民主主義を求めるエネルギーがいかに広く、深いものかを示すものです。安倍政権はその全体―日本国民の良識の全体を敵にまわした」と厳しく指摘しました。
そのうえで、国連人権高等弁務官や国連人権理事会など国際的にも批判の声が次々おこっていることを示し、「秘密保護法とのたたかいは今年も引き続く重要課題です。憲法違反の希代の悪法の問題点を国会の場で、また広く国民のなかで徹底的に明らかにし、廃止・撤廃するために力をつくそう」と訴えました。