「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年1月1日(水)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 穏やかな三陸の海。太平洋の水平線上に新しい日がまた昇ります。オレンジ色に染まっていく海面を走る鳥。岩の周りには白いしぶきが上がり、光の道ができた先に、漁船が浮かびます▼本州最東端、魹(とど)ケ崎がある岩手県宮古市。豊かな海の幸に恵まれ、三方を山に囲まれた沿岸の地は、あの日、黒い波にのみ込まれました。防潮堤を乗り越えて、次々と街を流していく大津波。あれから、もうすぐ3年がたちます▼更地がひろがり、復興を実感できないまま、時間だけが過ぎていく。若者の受け皿がなく、過疎化がさらに進む現状です。存続さえ危ぶまれている地区もあります▼地元の日本共産党が最近実施した住民アンケートにも実態が反映しています。わずか数日間で600をこえる回答があり、さまざまな要望が寄せられました。「若者が残りたいと思うようなまちづくりを」「いまこそ医療や福祉を充実して」▼党市議で宮古地区委員長の田中尚(たかし)さんは、上からの復興ではなく、市民の声を生かせるかが再生のカギだといいます。震災後、お届け隊や無料市で被災者に寄り添ってきた宮古の党は、60人も新たな仲間を増やし、「しんぶん赤旗」の読者も広げてきました▼自民党の支持者だった建設会社の社長、83歳で決意した男性、派遣で苦労し、人生をやり直したいと入党した若者…。「みんなのために一生懸命、汗をかいてくれる党だから」。国民の苦難あるところに共産党あり。その姿がここに。希望の道を開く、新しい年の幕開けです。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって