2013年12月28日(土)
原発ゼロが国民の声
官邸前 暴走政権に激怒
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首都圏反原発連合(反原連)は27日、首相官邸前でことし最後の抗議行動を行いました。「原発ゼロ」を求める世論に敵対して原発を「基盤となる重要なベース電源」とするエネルギー基本計画を年明けに閣議決定しようとする安倍政権。1600人(主催者発表)の参加者は「民意に従え」と訴えました。
「暴走政権 激怒」のプラカード、「エネルギー基本計画を撤回せよ」と書いた傘や「国民の声『原発いらねえ』」と書いたギターケースなどを持った参加者たち。首相官邸や国会議事堂にむかって「原発ゼロを撤回するな」「再稼働反対」とコールしました。
30年前に敦賀原発の定期点検の指導員として作業をしていたという男性(78)は「原発に明日はないと感じていた。原発は人間社会では通用しない」といいます。
東京都大田区から参加した男性(44)は「福島や近隣の被災者の今を考えたら再稼働なんて、とても支持できない。首相は国民の声に耳を傾けるべきだ」。
母親に誘われて初参加した、ドイツから千葉県市川市の実家に帰省中の女性(37)は「ドイツは原発の撤退を決めて原発ゼロにむけて努力している。(福島県で)あんな大きな事故があったのに決断できない日本政府がはがゆい」と話しました。
笠井・吉良両議員訴え
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日本共産党の笠井亮衆院議員と吉良よし子参院議員も参加。
笠井氏は「安倍政権ができて1年。福島、国民の声を無視して原発再稼働を進めようとしている。こんな政治に明日はない」と述べました。吉良氏は「自民党は再稼働の審査を早めるよう圧力を強めているが、私たちは負けずに声を上げ続けよう」と訴えました。