2013年12月26日(木)
知事は不承認を
辺野古埋め立てるな 県庁包む1500人 沖縄緊迫 あす可否判断
沖縄県名護市辺野古(へのこ)への米軍新基地建設のための埋め立て申請の可否判断が27日に迫るなか、県議会野党会派や市民らが呼びかけた沖縄県庁包囲行動が25日昼に行われ、1500人超が参加しました。
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「屈しない」「不承認!」。激しい雨の中、真っ赤なメッセージボードがいっせいに掲げられました。
参加者は次々とマイクを握り、仲井真弘多(なかいまひろかず)知事に「歴史に残る英断を」と不承認を求めました。
日本共産党県議団の渡久地(とぐち)修幹事長は、「平成の『銃剣とブルドーザー』が県民に襲いかかろうとしている。知事が政府の言いなりにならないよう、沖縄の世論を高めていこう」と訴えました。
辺野古で座り込みを続ける「ヘリ基地反対協」の安次富(あしとみ)浩共同代表は、「知事が沖縄振興策と引き換えに基地を認めれば、私たちは本当に『ゆすり・たかりの名人』になってしまう」と危機感を募らせました。
終了後、包囲行動の実行委は不承認を求める緊急宣言を高良(たから)倉吉副知事に手渡しました。
高良副知事は「知事は沖縄に戻り、自らの言葉で責任を持って年内に決断の結果を発表する」と述べました。
「フェイスブック」で包囲行動を知り、8歳の娘と参加した女性さん(48)=浦添市=は「知事は政府の圧力があると思うが、沖縄戦を体験し、平和を希求する県民の気持ちを受けとめ、不承認にしてほしい」と話しました。
県庁包囲行動は27日も行われます。