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2013年12月25日(水)

きょうの潮流

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 日本列島の南端に近い八つの有人島から成り立つ奄美(あまみ)群島。生きた化石といわれるアマミノクロウサギをはじめ、多くの固有種が生息し、世界自然遺産の候補地にもなっています▼南北200キロに連なる美しい島々が日本に復帰してから、きょうで60年。奄美市内では提灯(ちょうちん)行列が中心街を練り歩きます。復帰の灯の再現は、先の戦争後、長く米軍占領に苦しめられた奄美の人びとが解放をかちとった喜びを表します▼島民をあげた当時のたたかいは、民族の自決をめざした世界の運動に影響をあたえました。住民の99・8%の心を結んだ署名運動は、米軍側に「これほどまでに感に打たれた、完備した署名を見たことがない」と言わしめました▼食糧3倍値上げなど米軍政府が横暴をきわめるなかで、郡民大会が何度も開かれ、「復帰の歌」を歌いながらのデモや集団断食を決行。渡航申請がすべて却下されるなか、遺言状をしたためた密航陳情団を本土に送りこみました▼「やっと、同じ日本国民として新しい憲法のもとで暮らせる日が来た。さあ復帰の力を復興へ」。日本共産党員として激烈な運動に携わった崎田実(さね)芳(よし)さんの復帰の日でした。独立・平和・自由のたたかいは引きつづく、と▼いま85歳になる崎田さんは、あのときの決意を思い起こしています。戦争への道を突き進む安倍政権に「二度と聞きたくない靴音が聞こえてきた。時代を戻してはならない。若い人たちを励まして、みずから先頭に立ちたい」。復帰60周年に思いも新たに。


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