2013年12月25日(水)
「知事は不承認の英断を」
辺野古埋め立て 元知事ら「県民の総意」
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沖縄県名護市辺野古への新基地建設に向けた埋め立て問題をめぐって緊迫する中、元県知事や元副知事、元県議会議長、大学教授らが24日、仲井真弘多(なかいまひろかず)知事に埋め立て申請の不承認を求める緊急申し入れを行いました。賛同者は、新崎盛睴(あらさきもりてる)・元沖縄大学学長、糸村昌祐(いとむらしょうすけ)・元国立沖縄工業高等専門学校校長、大田昌秀元知事、加藤祐三・琉球大学名誉教授、仲里利信・元県議会議長、比嘉幹郎(ひがみきお)元副知事、屋富祖建樹(やふそたてき)・元琉球大学教授、屋富祖昌子・沖縄人権協会理事、由井晶子(ジャーナリスト)、吉元政矩(よしもとまさのり)元副知事の10氏です。
申し入れ書は、(1)県民総意は新基地建設反対(2)埋め立て申請には多くの不備がある(3)当事者の名護市長が埋め立てに反対―を挙げ、不承認の英断を下すよう求めています。
自民党県連顧問も務めていた仲里氏は、沖縄振興費の“厚遇”と引き換えに承認を迫る安倍政権に対し「他府県への振興費と比べても、沖縄だけが特別扱いされているとするのは間違いだ」と批判。新基地建設は「再び沖縄に戦争の犠牲を押し付けるものであり、保守・革新を抜きに県民が一致団結すべきだ」と訴えました。
応対した親川達男・基地防災統括監は「そうそうたる皆さんの思いはしっかり知事に伝える」と答えました。