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2013年12月19日(木)

通販・アマゾン労働者スト

独 労働協約認め賃上げを

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 米オンライン小売大手アマゾンのドイツ物流センターで働く労働者約2000人がクリスマスのプレゼント・シーズン最中の16日、賃上げを求めてストに入りました。

 アマゾン・ドイツ事業所に働く労働者が加入している統一産業サービス労組(ベルディ)によると、同社は、小売・カタログ販売業の産別労働協約に従わず、不当に賃金を抑制。旧西独地域で時給12・18ユーロとされているところを9・83ユーロ、旧東独地域で11・39ユーロとされているところを9・55ユーロしか支払っていません。

 ドイツでは、産別の企業団体と労組が労働協約を結ぶのが慣例です。労組側は同社ドイツ物流センターで働く正規労働者9000人、期間労働者1万4000人に労働協約適用を求めています。アマゾン側はこれを拒否。労組側は4月以降、交渉とともに断続的にストを実施し、ねばり強くたたかってきました。

 16日のストはドイツ国内にある8カ所の物流センターのうち、3カ所で実施されました。中部ヘッセン州バート・ヘルスフェルトで約700人、東部ザクセン州ライプチヒで500〜600人、南部バイエルン州のグラーベンで約600人が参加し、集会を開きました。グラーベンの労働者はストに初参加。17日もライプチヒで500人がストに参加しました。ストは21日まで続きます。

 ベルディ幹部のステファニー・ニュッツェンバーガー氏は「低賃金、重労働、非正規労働者使用のアマゾンのやり方は許されない。労働者を尊重し、産別労働協約を実現すべきだ」と声明で語りました。

 グローバル企業のアマゾンに対しては、米国の労働者も16日、同社シアトル本部前でドイツのアマゾン労働者の代表を招き、連帯行動を催しました。(片岡正明)


 産業別労働協約 ドイツやフランスなどでは、産業別に労働組合がつくられています。この労組と産業別の使用者団体が交渉して、労働条件や賃金などを決めるのが産別の労働協約です。労働協約は、組合に入っていない人も含めて適用されます。ドイツでは約6割の労働者に適用されています。


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