2013年12月18日(水)
日本・ベトナム両党理論会談おわる
日本共産党代表団(団長・不破哲三社会科学研究所所長)とベトナム共産党代表団(団長・ディン・テー・フイン党政治局員・中央理論評議会議長)は17日、前日に続き党本部で会談を行い、2日間の理論交流を終えました。
会談で不破氏は、次のような柱で報告しました。
一、日本共産党の社会主義理論研究の歴史
二、社会主義理論研究の主要な到達点
(1)過渡期の理論問題
(1)社会主義部門―「生産者が主役」の原則
(2)過渡期における市場経済。資本主義部門との共存とその克服
(3)過渡期における世界経済秩序の問題
(4)革命の世代的継承の問題
(5)過渡期の政治形態
(2)社会主義・共産主義社会の目標
(1)レーニンの定式の問題点
(2)マルクス本来の未来社会の展望―「自由の国」と「必然の国」
不破氏は、質問に答えながら、日本の異常な対米従属と「ルールなき」資本主義の現状と日本共産党の改革方針についても説明、党綱領の未来社会論を紹介しました。
ベトナム側からはこの日、3人が次のテーマで発言しました。
ブー・バン・ヒエン理論評議会専任副議長「今日の世界情勢とベトナムにおける社会主義建設への影響とそれへの対応」
ファム・ミン・チン中央委員、クアンニン省党書記「ベトナムにおける社会主義志向の市場経済の建設と発展」
グエン・ティエン・ズン理論評議会科学書記「ベトナムにおける経済のドイモイと政治のドイモイの関係の解決」
日本、ベトナムの両代表団は、それぞれの活動条件と直面する課題に大きな違いがあっても、共通した課題を互いに探究し、学びあい、理論会談が大きく成功したことを確認しました。
会談終了後、日本側の不破団長主催の夕食会が都内で開かれ、両代表団の参加者は2日間の理論交流の感想やベトナムの現状、日本の党の活動、両党の交流などについて懇談しました。