2013年12月18日(水)
内閣不支持が上回る
北海道・福島・沖縄
秘密法・基地・原発など影響
|
安倍内閣と自公両党による秘密保護法成立強行以降にメディアが実施した世論調査の結果、北海道、福島県、沖縄県の3道県で内閣不支持率が支持率を上回ったことがわかりました。このうち、北海道と沖縄県の不支持は5割を超えました。
全道調査(14、15日実施)では安倍内閣不支持率が前回調査(11月30日、12月1日実施)から15ポイントも上昇して54%となり、初めて支持率(43%)と逆転。過半数が「ノー」を突きつけました。秘密保護法をめぐる政府・与党の国会審議の進め方について「適切ではない」「どちらかと言えば適切ではない」を合わせ77%が批判的です。
沖縄県民調査(14、15日実施)では不支持51%で、支持28%を大きく引き離しました(安倍内閣支持率は初調査)。米軍普天間基地「移設」のための名護市辺野古埋め立て申請を県が「承認するべきだ」は22%。「承認するべきではない」が64%で圧倒的に上回りました。また米軍普天間基地を名護市辺野古に「移転」しなければ“同基地が固定化される”という安倍政権の姿勢に「納得しない」は71%に達しました。
福島県民世論調査(14日実施)の安倍内閣支持は32・9%で、前回調査(8月実施)の45・0%から12・1ポイント減。「支持しない」は前回(28・2%)比18・1ポイントの大幅増で46・3%に達し、逆転しました。地域の除染が「進んでいない」「どちらかというと進んでいない」を合わせて57・8%に達するなど、福島第1原発事故の放射能被害への不安が強いことを裏付けています。
秘密保護法のほか、環太平洋連携協定(TPP)、米軍基地問題、原発対応など、安倍政権の暴走が集中的に表れている地域での調査結果だけに注目されます。