2013年12月16日(月)
原発とは共存できない
福島県内全て廃炉を 「会」を結成
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福島県内の幅広い人たちが呼びかけた「福島県内の全原発の廃炉を求める会」結成集会が15日、福島県二本松市で開かれ、会場をぎっしり埋める450人が参加しました。
会結成を呼びかけたのは、元県女性団体連絡協議会会長、平和博物館館長、宗教者、元福島大学学長など9氏。福島県では、県や県議会、ほとんどの市町村が東京電力福島第1原発、同第2原発の合計10基の原子炉のすべてを廃炉にするよう表明。県民世論も8割が全基廃炉です。
名木昭氏(県青色申告連合会名誉顧問)が「主義主張を超え、スクラムを組んで廃炉に向けて運動を進めたい」と開会あいさつ。呼びかけ人を代表して佐藤栄佐久氏(元福島県知事)があいさつしました。
事務局の広田次男氏(弁護士)は、経過報告のなかで「原発はいらないというのが福島県民の世論だが、さまざまな要求とともに廃炉を語る団体はあっても、廃炉だけ求めるところがなかった。全原発廃炉の一点で共同を広げ、大きな県民運動に育てていきたい」と強調。来年3月11日の震災犠牲者の追悼式に「全原発の廃炉」をしっかり入れた内容にし、多くの県民に開かれたものにするよう、県に申し入れたことも報告しました。
集会では、県民一丸となった運動を、とアピールを採択しました。
集会では前半に安斎育郎さん(立命館大学名誉教授)と玄侑宗久さん(作家、福聚寺住職)が記念講演しました。