2013年12月15日(日)
南京大虐殺の証言集会
各地で開催 「日本兵が殺害」
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旧日本軍が1937年12月におこした南京大虐殺から76年となる今年、各地で生存者から証言を聞く取り組みが行われました。14日に東京で、13日には名古屋で集会が開かれ、王津さん(82)が証言しました。
当時6歳だった王さんは、南京の城壁のすぐ外に住み、日本軍に家を放火されました。母とセリ畑のうねに隠れ難を逃れましたが、父は隣人と連行され帰ってきませんでした。「男も女も日本兵に見つかると連行され、暴行、強姦(ごうかん)、殺害された。思い出すと今でも強い怒りがこみ上げる」と涙をぬぐい、おえつしながら語りました。
東京集会では「関東大震災朝鮮人虐殺の国家責任を問う会」の山田昭次共同代表が同事件について講演しました。朝鮮人の虐殺は当時、在日朝鮮人運動と日本人社会主義者らの間に生まれた連帯志向に警戒した官憲が主導的に行ったと説明。同時に国が関与し大掛かりなデマを流し、愛国心をあおった結果、多くの民衆が虐殺に加担したと話しました。
安倍首相らによって虐殺の国家責任を隠し、教科書から消していこうという動きが進んでいるとして「あのときと同じような国民をつくろうとしている。非常に危険だ」と話しました。