2013年12月15日(日)
緊縮政策に対案構築へ
欧州左翼党 第4回大会が開幕
【マドリード=浅田信幸】欧州の26の共産党や左翼政党で構成される欧州左翼党(EL)の第4回大会が13日、「欧州を変える」を中心テーマに、スペインの首都マドリードで開幕しました。大会には代議員と内外の招待者ら約500人が参加しています。
基調報告を行ったピエール・ロラン議長(仏共産党党首)は、欧州全体にわたって実行されている緊縮政策によって「人々が疲弊するかつてない危機」の下で大会が開催されていることを強調。「緊縮に反対する政治的社会的戦線」を構築し、欧州左翼党が欧州における「主要な政治勢力になる」ことを呼びかけました。また来年5月に実施される欧州議会選挙では、欧州連合(EU)のいわば首相にあたる欧州委員会委員長の候補として、緊縮政策に対する抵抗運動の先頭に立つギリシャの急進左翼連合(シリザ)アレクシス・ツィプラス党首を推すことを提案しました。
欧州左翼党は2004年に結成されたEU公認の政党で、欧州議会には、同党に非加盟の共産党や進歩的政党を含めて、35人(全754議席中)の議員を持つ会派「欧州統一左翼/北欧緑左翼」を組織しています。