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2013年12月14日(土)

きょうの潮流

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 主人公は10歳の少女ワジダ。舞台はサウジアラビアの首都リヤド。イスラム教の厳しい戒律や因習のなかで、彼女は自由をもとめて小さな“奇跡”を起こします▼サウジ初の女性監督が描いた映画「少女は自転車にのって」がきょうから公開されます。女性というだけで、自転車にも乗れない不条理。本紙文化欄で監督が「女性は透明人間だといっているのも同然」と語る社会で、少女は勇気を出して抵抗します▼映画は笑顔で自転車をこぐワジダに希望を託します。しかし、世界ではいまだに人間としての基本的な権利さえ奪われた女性がいかに多いか。ユニセフによると、3千万人以上の少女たちが小学校にも通えていません▼パキスタンで女性が教育を受ける権利を訴え、イスラム武装勢力に銃撃されたマララさん。教育が世界を変えるという国連演説は国際社会から称賛されましたが、パキスタンの少年少女には非難されたと最近の著書に書いています(『わたしはマララ』)▼日本も、先進国の中で「女性差別国家」といわれています。男女の労働格差は最悪レベル。いまだに結婚や出産で職場を追われる例も後を絶ちません▼ことし創立60周年を迎えた日本婦人団体連合会の堀江ゆり前会長は、日本女性の地位は政治と経済の分野で圧倒的に低いといいます。口先だけで「女性の人権重視」をとなえる安倍首相に、しっかり立ち向かっていかなければと。女性に自由と、平等と、平和を、というマララさんの訴えは人ごとではないでしょう。


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