「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2013年12月12日(木)

きょうの潮流

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 「アマンドラ!希望の歌」という映画を覚えている方も多いのでは。アパルトヘイト(人種隔離)下の南アフリカで自由を求めた黒人たちのたたかい。それは「アマンドラ(力を)」の合言葉と、歌に支えられていました▼どんなに痛めつけられても、命とぎれるまで歌いつづける。少数の白人が多数者を支配する国家による残忍な差別に、最も美しい“武器”で対抗した姿を記録しました▼反アパルトヘイトの象徴だったネルソン・マンデラさんが27年間の獄中生活から解放されたのは1990年。当時、日本では差別に抗する歌舞団「アマンドラ」を全国公演し、世界最大規模で成功させました。尽力した日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会の秋庭稔男(あきにわとしお)代表は「両国人民の熱い連帯を示した」▼数万人の歌声がひびき、約100カ国の首脳らが集ったマンデラ元大統領の追悼式。人種差別の撤廃が人類の課題であるとともに、民族融和や人間の尊厳を求める世界の人びとの運動が、社会を進歩させていく力であることを表しました▼白人支配にも、黒人支配にも反対を貫いたマンデラさん。「すべての人びとが仲むつまじく暮らし、平等な機会が与えられる民主的で自由な社会」。理想の実現のためにささげた人生でした▼人間による人間の抑圧を打ち破り、自由をかちとる長い道のりを歩み、たたかってきたマンデラさん。その不屈の精神は、国民の権利を奪おうとしている権力の横暴を許さない、いまの日本にも通じています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって