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2013年12月11日(水)

2億円で議席買う

徳田議員 空前の金権選挙

“ゴッドマザー”逮捕 深まる疑惑

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 徳田毅衆院議員(42)=鹿児島2区、自民党を離党=の昨年12月の総選挙をめぐる医療法人「徳洲会グループ」の公選法違反事件で、買収資金や選挙区に派遣された病院職員への報酬支払いの合計は2億円を超すことがわかりました。徳洲会グループによる空前の金権選挙の全容解明が求められています。


 東京地検特捜部などは4日、買収資金など計6000万円を提供したとして、公選法違反(買収目的交付など)容疑で、徳洲会グループの“ゴッドマザー”といわれる母の徳田秀子容疑者(75)ら2人を逮捕し、姉の越沢徳美(50)、スターン美千代(46)の両容疑者ら4人を再逮捕しました。

 特捜部によると、このうち1000万円は鹿児島、指宿両地区それぞれの責任者だった石川一郎容疑者(59)、桶谷義一郎容疑者(69)に渡され、5000万円は奄美地区の責任者だった屋田正彦容疑者(69)らに渡ったといいます。

 関係者の話では、秀子容疑者は逮捕前の任意聴取に対し、昨年11月の解散直後、屋田容疑者に2000万円を提供したことは認めていました。ただ、「選挙資金として渡したが、具体的に何に使われるかは知らなかった」と話していたといいます。

 関係者によると、秀子、美千代両容疑者は、石川容疑者らを通じ、地元の市議や県議、会社社長らに現金を渡して票の取りまとめを依頼していました。

 一部の市議らは自らの支持者の町内会長など地域の有力者で顔の広い人間に現金を渡し、夜間に有権者宅を訪問させるなどしました。顔見知りのため、受け取りを断られた場合でも情報が漏れにくく、過去の選挙でも常態化していたといいます。

 一方、徳美、美千代両容疑者や石川容疑者ら幹部8人は3日、公選法違反(運動員買収)の罪で起訴されましたが、起訴状によると、全国の系列病院の職員ら594人を徳田議員の陣営に派遣。欠勤分の給与をボーナスで補填(ほてん)するなどして計1億5560万円の報酬を支払ったとされます。逮捕容疑より派遣人数は31人、報酬額は810万円増えました。

 公選法で認められた鹿児島2区の選挙運動費用の上限は約2770万円です。徳洲会グループの買収資金と、職員への報酬支払いの合計は2億円超となり、徹底的な解明が必要です。

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