2013年12月10日(火)
「みんな」14人が離党
江田氏ら 結党4年目で分裂
みんなの党の江田憲司前幹事長ら14人の議員は9日、同党に離党届を提出しました。衆参両院の党所属議員35人中の4割が離党表明したことになり、結党4年目の同党は分裂することになります。
江田氏は離党届提出後の会見で、渡辺喜美代表が秘密保護法や集団的自衛権行使容認の問題で自民・安倍政権にすりよったことを批判しました。「自民党にすりよるのは有権者の期待にそうものではない。これ以上、党に居続ければ、国民の負託にこたえることができない」と離党の理由を述べました。
江田氏はまた、年内に新党を結成すると述べるとともに、「われわれが触媒となり、必要なら党の発展的解消も辞さない」と発言。「勉強会」設立などで関係を深めている日本維新の会や民主党の一部との連携を念頭に、さらなる「新党」結成を目指す考えも示しました。
離党届を提出した他の議員からも、渡辺代表の秘密保護法での対応や強権的党運営を批判する声があがりました。
江田氏は2009年に渡辺喜美代表とともに同党を結成しましたが、党の勢いが失速した7月の参院選後から、野党再編をめぐる渡辺氏との考え方の違いなどから確執が表面化し、幹事長を更迭されていました。
秘密保護法への対応でも同党内は混乱。安倍晋三首相と会食し自ら「修正」協議するなど露骨に政権にすりよる渡辺代表と、国民の反発から慎重審議を求める議員らが対立し、衆参両院の採決で造反する議員が生じていました。
同日、離党届を提出した議員は次のとおりです。
【衆院】 青柳陽一郎、井出庸生、井坂信彦、江田憲司、小池政就、椎名毅、林宙紀、畠中光成 【参院】 小野次郎、川田龍平、柴田巧、寺田典城、藤巻幸夫、真山勇一