2013年12月7日(土)
徳洲会
東電病院入札に参加
売却表明翌月 猪瀬知事に5000万円
白石都議が追及
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日本共産党の白石たみお東京都議は6日の都議会一般質問で、猪瀬直樹知事が徳洲会側から5000万円を受け取った裏金疑惑について、猪瀬氏が東京電力に売却を迫り東電病院が行った競争入札に、徳洲会が参加していた事実を示し、追及しました。
白石氏は、猪瀬氏が昨年6月の東電株主総会で東電病院の売却を激しく迫り、同10月に東電が売却を表明し、その翌月に猪瀬氏が徳洲会側から5000万円の提供を受けた経過を指摘。
白石氏は、徳洲会東京本部を訪ね、徳洲会側から「都心に徳洲会病院の旗を立てることが悲願だった。タイミング良く東電病院の話が出たので競争入札に参加したが、家宅捜索を受けたので辞退した。担当者が勾留されているので詳しいことは分からない」と説明を受けたことを紹介。「病院売却を熱心に進めた知事が、その後の経過を知らないとは思えない」と述べ、病院売却にかかわる経過の説明を求めました。
猪瀬氏は、昨年11月に徳田虎雄前理事長と面会し、知事選出馬のあいさつをした際には「病院の売却は話題になっていない。(資金提供と)病院売却は一切関係ない」として、まともに答えませんでした。
白石氏は再質問で、虎雄氏に面会した猪瀬氏が“救急救命に取り組んできたことを一生懸命話した”と同行した仲介者が証言していることを示し、「病院売却のその後の経過を知らないというのは不可解」と、全容を明らかにするよう迫りました。知事はこの問題には答えず、従来の答弁を繰り返しました。