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2013年12月6日(金)

「特区」提案 徳洲会病院を明記

猪瀬知事裏金疑惑 河野都議が追及

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(写真)代表質問する河野ゆりえ議員=5日、都議会

 日本共産党の河野ゆりえ東京都議は5日の都議会代表質問で、猪瀬直樹知事が徳洲会側から5000万円を受け取った裏金疑惑について、「公選法・政治資金規正法違反で、明らかに利害関係者からの利益供与だ」と批判し、知事の資格が問われると追及しました。

 河野氏は知事が公開した「借用証」は「利息や返済期限、収入印紙、割り印がなく、借用書の体をなしていない」と批判しました。

 河野氏は、知事の資産報告書では7474万円も貸付金がある一方、借金が一切ないと指摘し、「『生活のための借り入れ』というのは公選法違反を回避する意図は明白」と強調。工事受託業者から99万円を無利子で借り3カ月後に返済した都職員が懲戒免職となった例を示し、「無利子・無担保・返済期限なしのお金を受け取ることは贈収賄を疑われる可能性がある」と追及しました。

 河野氏は徳洲会の機関紙でも、知事の進める「ケア付き住まい」を「都と歩調を合わせて今後展開していく」と書いていると指摘。徳洲会が外国人向け医療推進のため取得を目指している「JCI(国際病院評価機構)認証」について、知事が国に提出した「国家戦略特区」の提案書の病院一覧には、知事が昨年11月に徳田虎雄理事長(当時)と面会した病院を明記していることを指摘。「知事の打ち出したJCI認証取得支援は、徳洲会の事業戦略と一致している」という新たな疑惑を追及しました。

 猪瀬氏はまともに答えられず、「借用証は間違いなく本物。(服務規程違反には)軽率な行為で疑念を抱かせたのは痛恨の極み」「徳洲会に便宜を図ったことも、頼まれたこともない」と釈明すると、議場から「そんな話があるか」との声や、机をたたく音が響き騒然となりました。


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