2013年12月6日(金)
共産党の緊急の両院議員団会議
志位委員長のあいさつ
参院国家安保特別委員会での「秘密保護法案」の「強行採決」を受けて開かれた日本共産党の緊急の両院議員団会議(5日)での志位和夫委員長のあいさつは次のとおりです。
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この暴挙は絶対に認めるわけにいかない
私も、国家安保特別委員会が開かれていた(参議院)第1委員会室にいましたけれども、委員長の発言はまったく聞き取れなかった。その前の動議の声もまったく聞き取れなかった。そういうもとで、自民、公明の委員が立ったという状況ですから、これはまともな採決と呼べるものではないということは明らかだと思います。
いま、野党の理事がそろって、この暴挙は絶対に認めるわけにはいかない、本会議に緊急上程をするな、委員会に差し戻して徹底審議をという要求をしています。いまはそのことを強く求めて頑張りぬきたいと思います。
国民多数の声を踏みつけにするもの
「秘密保護法案」をめぐる論戦は、審議をすればするほど、法案の問題点が噴き出し、国民の反対の声が増えていく。どの世論調査でも、5割以上は反対という声になっている。審議をすればするほど、慎重審議を求める声が増えて、どの世論調査でも8割が慎重審議を求めている。こうした国民多数の声を踏みつけにした暴挙は、絶対に許されるものではありません。(拍手)
憲法に反する法律をつくる権限などない
もう一点言っておきたいのは、与党は、国会のなかで多数を持っています。しかし、多数であれば何でも許されるということではないのです。とくに、憲法に反する法律というのはつくってはならないのです。
この「秘密保護法案」というのは、審議でも明らかになったように、憲法の基本原理である国民主権、基本的人権、平和主義を、ことごとく覆す違憲立法であります。こういう法律は、国会で多数を持っているからといってつくってはならないものです。国会に憲法に違反する法律をつくる権限などないのです。この点でも、与党による暴挙を絶対に認めるわけにいかないということを、私は言いたい。(拍手)
平和と民主主義を守るエネルギーが
私は、「秘密保護法案」反対のたたかいを通じて、日本には未来があるという希望も感じております。
各界、各分野で、政治的立場の違いを超えて、こんなにたくさんの人々が声をあげたというのは、この間にない出来事であります。ごく短期間に、弁護士のみなさん、学者・研究者のみなさん、文化人のみなさん、メディア関係のみなさん、宗教界のみなさん、市民団体・NGOのみなさん、これだけの人々が、反対の声をあげた。圧倒的な反対の声が、この間では空前の規模で起こったというのは、日本国民のなかに、平和と民主主義を守る大きなエネルギーが存在していることを示しているのではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)
たたかいはこれからが大事だということを最後に訴えて、私のごあいさつとさせていただきます。頑張りましょう。(「よし」の声、拍手)