2013年12月1日(日)
男女平等の社会を
婦団連 創立60周年記念シンポ
創立60周年を迎えた日本婦人団体連合会(婦団連)は30日、東京都内で「ジェンダー平等社会の実現に向けて〜アベノミクスで女性は『活躍』できるのか?!」と題した記念シンポジウムを開き、100人が参加しました。
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主催者あいさつした柴田真佐子副会長は「女性の活躍」をめざすとした安倍晋三政権の「成長戦略」について「『多様で柔軟な働き方』の名による労働法制の全面改悪で女性のみならず男性の労働条件もますます悪化させるもの」だと批判し、平和と平等を掲げて共同を進める婦団連の歴史を紹介しました。
毎日新聞記者の東海林智、弁護士の杉井静子、文京学院大学特別招聘(しょうへい)教授の堀内光子の各氏がパネリストとして発言。コーディネーターを婦団連の堀江ゆり会長が務めました。
東海林さんは「安倍政権の労働政策のキーワードは『人を動かす』。つまりクビを切りやすくすることです」と指摘。労働基準法さえ敵視し「女性労働者のために」として改悪をねらっていると強調しました。
杉井さんは、労働基準法の女子保護規定の撤廃で男女とも長時間労働と非正規労働が広がったと指摘。「男女ともに残業規制をつくり、労働時間の短縮と同一労働同一賃金の均等待遇が必要だ」とのべました。
堀内さんは、世界経済フォーラムのジェンダー格差報告で日本は136カ国中105位であることを指摘。「女性差別撤廃条約やILO(国際労働機関)などの国際的圧力を活用していただきたい」とのべました。