「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2013年11月30日(土)

秘密保護法案

「特定」で120年間も秘密

井上氏「国民の検証不可能に」

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 日本共産党の井上哲士議員は29日の参院国家安全保障特別委員会で、秘密保護法案の自民、公明、維新、みんなの4党による「修正案」で「特定秘密」の有効期間上限が原則60年へ変更された問題を取り上げ、「修正案」でも事実上の永久秘密になる危険性を指摘しました。

 井上氏は、有効期間上限の30年が「修正協議」でなぜ60年になったのかと質問。修正提案者の桜内文城衆院議員(維新)は「よほど意味があるわけではない。(政府案の)倍がふさわしいのではないか」などと無責任な説明を繰り返しました。

 井上氏は、旧日米安保条約の発効(1952年)からすでに61年が経過していることに触れ、当時の交渉資料などのように過去の膨大な非公表文書にもさかのぼって「特定秘密」の指定が可能かと質問。森雅子担当相は「過去の文書も指定できる」と答えました。

 井上氏は、「60年前の文書が新たに『特定秘密』になれば、原則60年でも120年間秘密になり、永久秘密に等しい。そんな『修正』でいいのか」と追及。桜内氏は「過去の文書の扱いについて議題に上がっていたわけではない」と述べ、「修正」の想定外であることを認めました。

 さらに井上氏は、原則60年の例外として「政令で定める重要な情報」が「修正案」に盛り込まれており、「これでは際限なく永久秘密になる」と指摘。「国の外交・安全保障を誤らないよう国民的検証が必要だ。60年では(秘密に関わった)当事者は誰も生きておらず、聴取による検証は不可能だ」と強調しました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって