「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2013年11月28日(木)

秘密保護法案 衆院強行

維新・みんな 矛盾深まる「補完勢力」

世論の反発に動揺

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 廃案・慎重審議を求める国民の声を無視し強行採決した秘密保護法案。法案の「修正」協議や採決のなかで、日本維新の会やみんなの党は「補完勢力」「翼賛勢力」の姿を示しました。安倍政権への異常なすり寄りは国民の厳しい批判にさらされ、両党は矛盾を深めています。

亀裂走るみんな

 みんなの党の渡辺喜美代表は衆院本会議採決前の会合で、「(国民の)不安を払拭(ふっしょく)することに役立った」と「修正」を誇りました。しかし採決では、みんなの党の議員のうち2人が反対し、1人は退席して棄権。与党との「修正」協議の担当者であるにもかかわらず反対した井出庸生議員は本会議後の会見で、「『修正』で法案の改善が得られるか大きな疑問。国民の不安を払拭できない」と表明。「渡辺代表は常々『誰と組むかではなく何をやるかだ』と語っているが、それが揺らいだ」と批判しました。

 反対でともに会見した林宙紀議員は、秘密保護法案に対し「官僚統制強化法。党是に逆行する」と強調。法案に慎重な態度の議員の声を取り入れなかった党運営を批判し「党は1年前と比べ明らかにエネルギーが低減した」と嘆きました。

 7月の参院選後から渡辺代表との確執が続く江田憲司前幹事長も本会議採決前に退席。党内に深い亀裂が走っています。

支離滅裂な維新

 維新は、「修正」合意を党内で承認した22日の代議士会で、松野頼久国会議員団幹事長が「良い法案に仕上がった。胸をはっていただきたい」と所属議員に語りかけました。

 しかし衆院本会議では、法案を自公み3党と共同提出しながら、廃案や慎重審議を求める世論の高まりに、採決を棄権するという支離滅裂な対応に追い込まれました。「修正」協議で与党側に完全に押し切られ、一般紙に「腰砕け」と書かれると、世論の反発をおそれ党内が動揺。“対決ポーズ”を取らざるをえなくなったためです。

 26日の衆院国家安全保障特別委員会でも、法案の「付則」で“検討”すると合意しただけの第三者委員会設置について、「法の施行までに設置してもらわなきゃ、賛成できない」(山田宏議員)と矛盾した発言。一方で「安倍総理は信頼している」と礼賛し、すがりつくしかない同党の姿を見せました。(前野哲朗)


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって