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2013年11月26日(火)

きょうの潮流

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 小笠原諸島・西之島付近の海上で噴火活動により、陸地が誕生という20日のニュースに接し、地球上で火山活動が頻繁に発生していることを改めて思い知らされました。火山列島日本では、噴火との付き合いは避けられません▼ことし6月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録された富士山も火山です。東海から九州の太平洋沖に横たわる南海トラフで巨大地震が発生したときなどに噴火するのではないかと心配されています。前回、宝永の噴火(1707年)がそれでした▼その富士山ろくで24日、第2回の富士山マラソンが開かれ、海外参加者も含め、約1万2600人のランナーが参加。世界遺産登録の年とあって盛り上がり、ゲストの有森裕子さんの「マラソンは文化の一つ」とのあいさつが印象的でした▼このマラソン大会。富士五湖のうち、河口湖と西湖の湖畔をめぐるフルマラソン。富士の威容は目の前。コースの下は冷え固まった溶岩流です▼河口湖は約1万年前の船津溶岩のせき止めによって誕生。西湖は貞(じょう)観(がん)6年(864年)の大噴火による溶岩流が「せのうみ」と呼ばれていた湖に流入し、現在の西湖と精進湖の二つに分断されました(岩波新書『富士山 大自然への道案内』参照)▼自然環境が変化する年月の長さに比べ、人間一人の生涯はわずかの期間です。豊かであり、時には厳しい自然環境。人間の営みで、自然を守り、歴史から学ぶことは欠かせません。人類は地球のうえで生かされているのですから。


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