2013年11月25日(月)
新基地反対貫き通す
名護市長選勝利へ集会
党と統一連
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日本共産党沖縄県委員会と県統一連は24日、来年1月12日告示(19日投票)の名護市長選で稲嶺ススム氏(68)の勝利をめざす決起集会を同市内で開きました。駆けつけた稲嶺氏が、安倍政権の辺野古・新基地押し付けに「屈してはならない。(反対を)貫き通していく」と訴えると、210人が席を埋めた会場は喝采(かっさい)に包まれました。
統一連の新垣繁信代表幹事は、安倍政権が自民党県連や県選出国会議員に対し、米軍普天間基地の「県外移設」を掲げた公約を投げ捨てさせようと脅迫していることを批判。県内全41市町村が辺野古・新基地反対でまとまる「オール沖縄」を壊そうとの策動に「全ての県民、全国の仲間とともにたたかい、名護を守り抜こう」と、稲嶺氏の必勝を呼びかけました。
鶴渕賢次党県副委員長は、市長選の意義について▽安倍政権の新基地押しつけを断念させる▽名護市民の命とくらしを守る稲嶺市政をさらに発展させる▽保守・革新の立場を超えた新基地反対の一点共闘を前進させる―の3点を強調。「今から攻勢的に取り組みを強め、勝利に必要なことをやりきろう」と訴えました。
日本共産党の古堅実吉県後援会長、具志堅徹市議や民主団体から決意表明があり、赤嶺政賢衆院議員のメッセージが紹介されました。集会後、参加者は意気高くビラ配りや街頭宣伝に取り組みました。
“ウチナーの心”示そう
稲嶺市長あいさつ
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決起集会では大きな拍手のなか、再選をめざす稲嶺ススム市長があいさつしました。
稲嶺氏は、4年前の稲嶺市政の誕生時、「米軍再編交付金がなければ予算が組めない」「建設業者が次々と倒産する」と攻撃されたが、この2年間、前年度を上回る予算を組んだことを強調し、「倒産どころか、どんどん建設事業も増えている。何が『閉塞(へいそく)感』なのか」と批判しました。
子育て支援や教育環境整備に力を入れてきたことをのべ、「前市政は再編交付金はあってもこれらの事業にほとんど使われなかった」と指摘しました。
名護市辺野古の新基地建設か普天間基地「固定化」かを迫る政府・自民党を厳しく批判。「われわれ(沖縄県民)は68年間大変な思いをしてきた。これ以上(の基地)はだめと私はいっている」と語りました。4年前の名護市長選から始まった市民・県民の反撃が政府を追い詰めているとのべ、「来年1月の市長選で“これがウチナー(沖縄)の心”といま一度示そう」と呼びかけました。