2013年11月25日(月)
きょうの潮流
米軍厚木基地のすぐそばにある大和市の引地台公園。神奈川の公園50選にも選定された美しい総合公園です。自然やスポーツに親しめる憩いの場は、市民らの運動によって米軍から返還させた場所です▼秋日和の日曜日。黄葉した木々が枯れ葉を散らす公園に、色とりどりの旗が林立しました。首都圏から集まった「オスプレイ来るな」の集会です。あの欠陥機が人口密集地を飛び回るというのですからたまりません▼すでに飛行訓練が強行されている沖縄からも代表が駆けつけ、「オスプレイはいらない」と連帯の声を重ねました。最低限の約束さえほごにされ、夜間や市街地での低空飛行がくり返される。その傍若無人さに怒りをこめて▼250万人にもおよぶ厚木基地周辺の住民も長年、基地あるがゆえに苦しんできました。耳をつんざく爆音、部品の落下事故、そして墜落の恐怖。昨年は1万件をこえる苦情や抗議が行政に寄せられ、今年もすでに同様の声が8千件以上も上がっています▼我慢も限界のなか、事故が相次ぐオスプレイまで配備されたら…。日々、住民が不安と恐怖におびえているのに、安倍自公政権は日本をいっそう危険な道に進ませる秘密保護法案の成立にご執心です▼いのちと安全、平和と憲法を守るたたかいは、いま全国でわきあがり、連帯の輪をひろげています。きょうも日本の空に、海に、大地にひびく声。“沖縄にも、岩国にも、厚木にも、横田にも、日本のどこにも、オスプレイはいらない、基地はいらない”