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2013年11月23日(土)

日米同盟強化のため「知る権利」が犠牲に

機密漏えい 現行法で対応可能

FMラジオ「J―WAVE」

小池副委員長語る

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 「7月の参院選以降、今や共産党抜きではテレビやラジオ、ネットの番組が成立しない」―。日本共産党の小池晃副委員長は21日夜、首都圏のFMラジオ局「J―WAVE」の番組「ジャム・ザ・ワールド」に生出演し、ナビゲーターの長谷川幸洋氏(東京新聞論説副主幹)から冒頭のような紹介を受け、討論しました。

 同日夜の東京・日比谷野外音楽堂での「STOP! 『秘密保護法』大集会」からスタジオに駆けつけた小池氏。「私が1998年に国会議員になってから何度も日比谷で集会を経験しましたが、過去最高という感じです。国会、銀座の二つのコースにわかれたデモは『(最後尾が)まだ出発していない』とさっき連絡がありましたから」(同日午後9時現在)と生々しく実況しました。

「修正」といえない

 秘密保護法案をめぐる「修正協議」について問われた小池氏は「みんなの党の『修正案』は首相がチェックすれば第三者機関的な役割を果たすという。首相は当事者じゃないですか。修正の体をなしていない」と批判。60年後に秘密指定を解除して公開するという日本維新の会の「修正案」について小池氏が「60年後に維新の会がありますか?」と疑問を投げかけると、長谷川氏は爆笑。小池氏は、みんなの党や維新の会が「『修正』だと称して自民党にすり寄り、自民党と一緒にやりたいと取り繕っているだけだ」と指摘しました。

 小池氏は、「機密漏えいで立件されたのは過去15年間で5件で、最高刑は懲役10カ月です。現行法で十分対応できるはずなのに、なぜ最高懲役10年の罰則をつくらなければいけないのか」と提起。長谷川氏が政府・与党側を代弁して「アメリカにそろえるためだ」と秘密保護法の必要性を強調したのに対し、小池氏は「日米同盟強化のために国民の知る権利を犠牲にしていいのか」「アメリカの公文書館で出てきた日米密約を日本政府に突き付けると『知りません』という。こんな日本政府に秘密保護法なんて与えてしまったら、暗黒社会になってしまう」と警告し、廃案を求めました。

徹底的な外交努力

 議論で長谷川氏が、同盟国の集団的自衛権の行使、武力行使を容認する議論を展開。これに対し小池氏は「日本には憲法9条があり、軍事力で解決しないことを国是にしている。東南アジアでもASEAN(東南アジア諸国連合)のもとでTAC(東南アジア友好協力条約)があり、絶対に紛争を戦争にしないという大原則を打ち立てている。北東アジアでもこうした枠組みをつくるべきだ」と述べ、徹底的な外交努力による紛争解決の必要性を強調しました。


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