2013年11月22日(金)
「絶対廃案にする」
秘密保護法案11・21大集会 参加者怒る
ごまかしの密室「修正」協議で秘密保護法案の衆院通過が狙われる中、全国各地で21日、デモや集会など多彩な取り組みが行われました。東京の日比谷野外音楽堂で行われた「ストップ『秘密保護法』11・21大集会」に集まった参加者たちは口々に「やっぱり廃案しかない」と怒りを込めて語りました。
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ニコンやキヤノンなどのカメラを手に集まったのは、写真愛好家でつくる「特定秘密保護法案に反対する写真人の会」の人たちです。
写真家の関次男さん(日本リアリズム写真集団代表理事)らが「表現活動などの自由が制限されかねない」と設立。約40人で集会に参加しました。
米軍基地や浜岡原発などを被写体にしてきた男性(66)=静岡市=は、「私たちに直接かかわる問題。秘密を理由に、カメラを取り上げられる時代を繰り返してはいけない」と語りました。
「怖い」と話題
合唱サークルの帰りに参加した女性(68)=東京・中野区=は「いてもたってもいられず来ました。『秘密保護法案知ってる?』とサークル仲間に聞いたら、『あれ、怖いよね』といろんな話がでてきます。戦争体験者の人は『治安維持法にそっくりだ』と、反対は広がっています」といいます。
国土交通省で働く男性(49)は、厳罰で内部告発を押さえつけ、身辺調査で国にとって都合の悪い公務員を排除すると法案の危険性を指摘。「国が国家公務員に物を言えなくさせる最終的な狙いは、国民を縛ることにある」と話しました。
若者が戦争に
ネットでこの法案の怖さを知ったという女性(27)=東京・世田谷区=は、「戦争につながる秘密保護法が通ったら海外(派兵)に行かされるのは若者です。官邸前の行動にも参加していますが、絶対に廃案にしたい」と語りました。
大阪から駆けつけた新日本婦人の会大阪府本部の川本幹子会長(64)は「法案の危険が知られるようになって、この10日ほどで街の反応は変わりました。1980年代の国家機密法反対の運動では『おしゃべりの女性の舌を抜く機密法』といって世論を盛り上げました。こんどは『女性のおしゃべりを罪にする秘密保護法案』といってたたかいたい」。