2013年11月20日(水)
武力で解決できない
参院委 民間警備員の海賊対応
辰巳議員
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海賊事件対処のためアフリカ・ソマリア沖で日本籍船に民間武装警備員の乗船を認める特別措置法案が12日、参院国土交通委員会で採決されました。日本共産党と社民党は反対しました。
反対討論で日本共産党の辰巳孝太郎議員は、2008年ごろから各国が軍隊を派遣してきた結果、事件発生場所を軍隊が活動していない海域にまで広域化させてしまったと指摘しました。軍出身者で構成される民間武装警備員を一般船舶に乗船させることは、海賊事件が非武装船舶に集中してしまう事態を招きかねないとして、「武力による対応では海賊問題を解決することができない」と強調しました。その上で、政府は国際社会と連携してまともな中央政府が存在しないソマリアの再建に向けた支援に本腰を入れて取り組むよう求めました。