2013年11月18日(月)
毎日聞いている「キーン」「ゴー」
基地撤去へ青年交流
日本平和大会
![]() (写真)青年集会のグループトークで話し合う参加者=16日、山口県岩国市 |
山口県岩国市で開かれていた日本平和大会の関連企画として、青年集会が16日夜、開かれました。全国から参加した100人の青年が、米軍岩国基地被害に苦しむ地元や沖縄からの報告を聞きながら、基地撤去の運動を学び交流しました。
キーンとの金属音に続き、ゴーと重低音―。会場の市民会館会議室に、実際の米軍機の飛行音が響きます。耳をふさぐ人、隣の人と会話できず頭が痛くなるほどのやかましさです。岩国市内の女性教員は「これは自分が通う学校で毎日聞いている音です」「子どもたちが落ち着いて学べる環境とはいえません」と語りました。
沖縄県名護市の男性は、家のすぐ上を米軍機が通過していくなど沖縄の実態を話し、「安保なくせの世論は県民の7割を超えています。基地を持つ大変さは一番わかっています。どこに移設しても、被害は変わりません。基地は撤去しかありません」とのべました。
参加者は、グループにわかれて「基地・安保・戦争をなくすにはどうしたらよいか?」をテーマに討論しました。あるグループでは、「基地問題をどうやって周りの人に理解を深めてもらえばよいのか」との悩みに、「基地って普段は話題にしづらいことなので、こういう大会をきっかけにしていきたい」と話し合いました。
グループ討論のあと、大会参加の感想を全体で交流しました。北海道から参加した女性は「9条の大切さを学びました。どう周りの人に伝えていくか、みなさんから聞いた活動を地元で生かしたい」と語りました。