2013年11月17日(日)
革新懇 新しい共同へ
地域・職場・青年の全国交流会
志位委員長が特別発言
堺市
「激突の情勢 政治を変える新しい共同を」をスローガンに掲げた全国革新懇の「地域・職場・青年革新懇全国交流会」が16日、大阪府堺市で開会しました。「自共対決」の政治情勢や一点共闘の広がりを受けて過去最高の約1700人が参加、草の根からの取り組みを元気に明るく交流しました。
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会場の堺市民会館は満席で舞台に急きょ椅子が設けられるほど。原発反対で一点共闘する首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんが連帯あいさつし、「原発ゼロの声を上げ続ける。すべての問題はつながっている。一緒に社会を少しでもよくしたい」と表明。市民共同で橋下・維新の会による市政乗っ取りを打ち破った竹山修(おさ)身(み)・堺市長がメッセージを寄せ、大きな拍手が送られました。
代表世話人の志位和夫・日本共産党委員長が「現在の情勢の特徴と革新懇運動」と題して特別発言。(1)日本の情勢(2)2010年代の世界の特徴(3)安倍政権をどうとらえるか(4)統一戦線の現状と展望―の四つの角度から解明。「いよいよ革新懇運動の『出番の情勢』の到来です」とのべ、運動の発展を呼びかけました。
代表世話人で日本民主青年同盟の田中悠委員長は、「各分野での一致点にもとづく要求実現を求める共同を誠実に発展させ、政治を変える新しい共同に大きく合流・発展させよう」と呼びかけました。
一点共闘が大きく
「これまでの枠を大きく超えた市民共同の運動が発展した歴史的な勝利です。一点共闘の運動が勝利の土台を築いた」。市長選のたたかいについて「住みよい堺市をつくる会」の丹野優事務局長が報告すると割れんばかりの拍手がわきました。
大阪の寝屋川革新懇は、憲法9条守れと9年、消費税増税反対で6年、原発反対で1年になる粘り強い運動を紹介し、「一点共闘が大きく広がり、継続している」と強調しました。
福井革新懇は、秘密保護法反対で共産、民主、社民、維新4党の反対アピールが実現し、マスコミで革新懇の取り組みだと取り上げられたと紹介。NTTの京都の職場では10月に革新懇が発足。「70年代の早い時期に民主連合政府をといってきたが、夢をもう一度」とのべ、会場をわかせました。
半年前に立ち上げた大阪の青年革新懇の代表。ブラック企業問題など青年の悩みや要求のよりどころとなっているとのべ、「歌って学び、政治、社会を変える革新懇になれるように頑張る」と表明しました。
秘密保護法廃案めざす
特別決議を採択
革新懇全国交流会は16日、「希代の悪法、秘密保護法案を必ず廃案に追い込もう。直ちに声をあげ、行動を強めよう」との特別決議を採択しました。
全国革新懇 正式名称は「平和・民主・革新の日本をめざす全国の会」。1981年に結成。思想・信条の違いを超えて、生活向上、民主主義、平和の三つの共同目標にもとづく政治革新と、その国民的多数派の形成をめざしています。