2013年11月16日(土)
安全確保こそ基本に
穀田氏反対 交通政策基本法案可決
衆院国交委
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衆院国土交通委員会は13日、交通政策基本法案を自民、公明、民主、維新、みんなの賛成多数で可決しました。日本共産党は反対しました。
採決に先立ち日本共産党の穀田恵二議員は、名称を「交通基本法」に戻す▽移動に関する権利を明確化する▽交通の安全の確保に関する規定を第一番目の基本理念として明記する▽「産業、観光等の国際競争力の強化」を「産業、観光等の振興」に改めるとの修正案を提出しました。
質疑で穀田氏は、「国際競争力の強化」として国際戦略港湾や大都市圏環状道路、空港アクセス道など大型開発事業が想定できる規定を基本法に盛り込む必要はないと追及。太田昭宏国土交通相は「国際競争力の強化は必要だ」と答えました。
西脇隆俊総合政策局長は、法案にある大規模災害時の「代替性のある交通手段」にリニア中央新幹線が含まれると述べました。
穀田氏は、高速ツアーバス事故やJR北海道の不祥事、中央道笹子トンネル事故などの事例を示し、交通の大前提に置くべき安全確保を基本理念の第一に明記するよう主張。運転者等の労働条件の改善を求めました。