2013年11月13日(水)
生活保護改悪案、困窮者自立支援法案
共産党反対 参院委で採決強行
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憲法25条(生存権)を空洞化させる生活保護改悪法案と生活困窮者自立支援法案が12日の参院厚生労働委員会で、自民、公明、民主、維新、みんなの賛成で可決されました。日本共産党、社民党は反対しました。わずか2日で8時間半の審議で採決を強行したことに対し、立ち見の人も含めてあふれかえった傍聴席は怒りに包まれました。
「憲法25条の理念を空洞化させる」。反対討論に立った日本共産党の辰巳孝太郎議員は、申請書の提出を法律で義務付けることによってハードルを高くしており、申請者を追い返す「水際作戦」を合法化させると批判しました。
扶養義務者への調査が強化され、“迷惑をかけたくない”といって申請断念に追い込まれると指摘。今でも認定されず餓死者まで出ており、「さらに貧困と餓死者をうみだす。絶対に容認できない」と力をこめました。
生活困窮者自立支援法案についても、生活保護を受けるべき人が支援事業に誘導されて保護から遠ざけられ、最低賃金も保証されない就労訓練事業が賃金相場を引き下げると指摘しました。
自公民維みの各党は、「水際作戦はあってはならないことを周知徹底する」などとする付帯決議を可決。傍聴者らは、「そんな付帯決議をするなら、法案に賛成するな」と怒りの声を上げました。
改悪案は参院先議のため13日の参院本会議可決後、衆院に送られる見込みです。