2013年11月12日(火)
「2交代」夜勤 過去最高
日本医労連調査
日本医療労働組合連合会(日本医労連)は11日、「2013年度夜勤実態調査」結果を発表し、1回の夜勤で8時間以上の長時間勤務となる「2交代」夜勤を導入する病棟が29・4%に達し、昨年の28・0%を超えて過去最高になったことがわかりました。
安全医療へ増員切実
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調査結果によると、「2交代」のうち「16時間以上」の長時間夜勤は59・4%で、昨年の52・5%より増加しました。
看護師確保法などで定める夜勤の上限として、「3交代」で月8回以内などとする指針に抵触する勤務実態が依然広くあります。「3交代」では、月9回以上の夜勤があると回答したのは25・2%でした。また「2交代」では月4・5回以上の夜勤が34・7%で、月平均で4・1回と、昨年の4・01回より増加しました。看護師3人以上の夜勤体制をとっているのは、「3交代」「2交代」で、ともに増加しました。
東京都内で会見した山田真巳子委員長は、「医療が高度化し、夜も治療するなど、医療がかわってきたため、夜勤が増え、人をふやす必要がある。安全な医療を提供するには、働き方を改善しないといけない」と強調しました。
中野千香子書記長は、夜勤専門の看護師が増加しているとして、「1人がつねに夜勤を繰り返すことは、危険性が増す。夜勤に慣れることはないため、一緒に働く側にも、患者にとってもいいことはない」と語りました。
調査時期は13年6月の勤務実績で、447施設で働く看護職員11万4210人らから得た回答を集計したものです。