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2013年11月12日(火)

フィリピン

台風30号 死者1万人か

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 【ハノイ=松本眞志】猛烈な台風30号が8〜11日にフィリピンとベトナムを襲い、両国に甚大な被害を与えました。現地からの報道によると、フィリピン中部レイテ島の警察当局者は「住民約1万人が死亡し、建造物の7、8割が崩壊した」と語り、被害がさらに拡大する可能性があると述べました。

 現地の国連人道問題調整事務所(OCHA)は、62万人が避難を余儀なくされ、950万人がなんらかの被害を受けたと報告。被災地では道路や空港、橋などの交通インフラが寸断・破壊され、生存者のための食料や水、医薬品の補給が阻止された状態だとしています。

 台風接近時、レイテ州都タクロバンに居合わせたマヌエル・ロハス内務自治相は、「これは恐ろしい。この光景をどう表現したらいいのか」と述べました。被災地では略奪も横行し、フィリピンのアキノ大統領は、タクロバン市に300人の軍隊と警官隊を派遣、治安回復のためだとして戒厳令を敷く準備をすすめています。

 台風は11日未明にベトナムに上陸。国営ラジオによると少なくとも13人が死亡、81人が負傷しています。中部地域を中心に住民約90万人が避難しました。


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