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2013年11月10日(日)

三井三池炭鉱爆発から50年

被災者の会が集会

熊本・荒尾

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写真

(写真)三井の責任を風化させず、国に責任を果たさせようと団結の声を上げる参加者=9日、熊本県荒尾市

 戦後最悪の労働災害、三井三池炭鉱三川鉱炭じん爆発事故から50年を迎えた9日、被災者やその家族、遺族らでつくる「三池大災害被災者の会」は、事故を起こした三井鉱山(現・日本コークス工業)と国への抗議集会を、犠牲者追悼碑の建つ熊本県荒尾市の成田山大勝寺で開きました。

 同会によると、現在のCO患者数は少なくとも重傷の入院患者17人、通院50人です。治療に必要な神経内科の常勤医師が不在の病院もあるなど、国は不備を放置しています。

 参列した約100人は事故発生の3時15分に黙とう。被災者の会代表の藤田幸次郎さん(82)は「事故を知らない人も多く、(事故を風化させない)思いを新たにした。(医療確保の)要求を実現しよう」と呼びかけました。

 事故で夫が重度の脳障害を負った女性(75)は「たくさんの尊い命が失われ、三井は謝罪もしていない」と憤りました。

市など「追悼式」

 同日、コークスや福岡県大牟田市は事故後初めて犠牲者追悼の「50年式典」を事故現場の旧三川鉱で開催しました。市やコークスでつくる「実行委員会」の主催で、遺族など約450人が参列しました。

 コークスの代表者も出席しましたが、あいさつはなし。「哀悼の意は表するが、謝罪ではない」(広報担当)としています。


 三井三池炭鉱三川鉱炭じん爆発 1963年11月9日に三井鉱山の三川鉱(福岡県大牟田市)で発生し、死者458人、一酸化炭素(CO)中毒者839人を出した炭鉱事故。原因は、三井鉱山が炭じん(石炭の粉)清掃や散水などを怠ったことです。国も石炭「合理化政策」で保安要員の切り捨てを推進しました。


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