2013年11月4日(月)
医薬承認規制を緩和
衆院厚労委で法案可決 高橋氏反対
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医薬品や医療機器などに関わる規制を緩和する薬事法改定案が1日、衆院厚生労働委員会で日本共産党を除く各党の賛成多数で可決されました。
採決に先立つ質疑で日本共産党の高橋ちづ子議員は、薬害肝炎の「肝炎検証・検討委員会」が独立性のある第三者組織の設置を提言しているにもかかわらず、改定案では盛り込まれなかったことを指摘。改定案で医療品などの添付文書を「届け出」にとどめていることについて、「承認制をとる欧米と比べても不十分だ。国の責任をより明確化という改定の趣旨からも、国の是正権限を強めるべきだ」とただしました。
田村憲久厚労相は「(第三者の設置は)再びチャレンジする」と答えました。
高橋氏は、「再生医療のハイウェイ構想」で文科、経産、厚労各省の連携で2030年に1兆5500億円の市場をつくるとして、再生医療等製品の承認プロセスを緩和していることについても「成果をあせって、安全性・有効性の確認のプロセスを省略してはならない」と指摘しました。
一方、再生医療等安全確保法案が同日、同委員会で全会一致で可決されました。