2013年11月4日(月)
東北復興の願いを歌で
うたごえ祭典2日目 大阪
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うたごえ運動の65周年を記念した日本のうたごえ祭典は3日、大阪市のザ・シンフォニーホールで特別音楽会が開かれ、1700人が参加しました(4日まで)。出演者は、平和や東北の復興への思いを音楽に乗せて表現しました。
開幕を飾ったのは、大阪市音楽団管楽ユニットによるモーツァルト作品の演奏。全日本合唱連盟理事長の浅井敬壹(けいいち)さんが指揮を務めた合唱団京都エコーは、平和への願いを込めて混声合唱組曲「悪魔の飽食」を演奏し、力強い歌声を響かせました。
東北からの出演者は「みんなと一緒にうたったら〜仮設住宅で〜」を披露。宮城での体験をもとに創作された作品です。みんなと歌うことで、初めて震災のつらさを語れるようになったという歌に、会場から大きな拍手が送られました。
その演奏に応えるように、大阪と兵庫の合唱団が3・11の震災後に生まれた「つぶてソング」を熱唱しました。この歌は福島の詩人・和合亮一さんが、余震と放射能の脅威をつづった詩に作曲家の新実徳英さんが曲を付けたもの。新実さんの指揮で、ふるさとを失った怒りや東北の人たちへの支援を誓う気持ちを伝えました。